太平洋はいつから「太平洋」と呼ばれている? その2
マゼランが太平洋を横断したのは、1520年から21年にかけてのこと。
しかし、すぐに「太平洋」の名が定着したわけではありません。
1602年、イタリア人宣教師のマテオ・リッチが布教先の中国で作成した地図では、太平洋は「寧海」または「大東海」と記されています。
寧海は南太平洋一帯を、大東海はハワイ諸島周辺の北太平洋を指し、日本の東方の海域は「小東洋」という名で呼ばれています。
その後も、「太平洋」という名前はなかなか定着せず、太平海、東洋大海、平洋、静海など、さまざまな呼び方をされてきました。
19世紀の末になってようやく「太平洋」に落ちつきますが、マゼランの航海から実に3世紀もかかったわけですね。
日本で「太平洋」という名前が定着したのは、さらに遅れて、大正時代に入ってからのこと。
それまでは、太平海、大東洋、太平洋海などと、バラバラに呼ばれていました。